人が自分の事を伝えたくなる方法。

 

人のことについて話すとき、どんな人の話をするのだろうか?

 

面白い人。

好きな人。

苦手な人。

可哀そうな人。

考え方に共感できる人。

話題が豊富な人。

経験値が豊富な人。

有名人。

イラっとした人。

残念な人。

頑張っている人。

 

など他にもたくさんありそうだが、

このような何か人間的に特徴のある人の話を誰かとすると思います。

 

あと、話をする相手によっても

誰のことを話すのかは変わってきます。

 

野球がまだ分からない小さな子供に、イチローのすごさを話したりはしません。

 

初対面の人に対して、自分の嫌いな上司の話はしません。

ある程度、心の距離が近い人になら相談や愚痴という形で話すようになると思います。

 

なので、相手によっても人の話の人選は、

変ってきます。

 

では、自分を周りの人が人に話すとき、どのような話しをしているのだろうか?

なぜ、自分のことを人に話すのだろうか?

そして、人にどんな話をされると嬉しいのだろうか?

 

そんなことを考えた記憶が、僕にはありません。

 

なので、今考えてみます。

 

人が、自分の事を違う誰かに話すとき、

大前提として、僕の事を知っているということと、

あとは、少なからず僕に興味があるということが必要です。

 

人は、興味の全くない人の話はしないと思います。

興味がないということは、つまりその人のことについて

何も知らないということです。

なので、話題にしようにも情報が全くないので、話ができません。

 

では、僕の事を知るためにはどんな情報が必要なのか?

 

①相手から見た、自分の外見。

②年齢、住んでる場所、経歴などのパーソナル情報。

③相手が感じた雰囲気的な印象。

④僕の考え方、思想、価値観など。

 

これらの要素が、僕の情報として認識され

この情報がベースとなり、話す相手によって僕の情報が伝わっていきます。

 

あと、僕の情報の中でも特に印象的なものが、

より人に伝わり易くなると思います。

 

例えば、

僕の中で伝わり易い情報は、過去の経歴です。

スターバックスで働いていたこと、高校時代に野球をしていたということ。

この2つは僕の中で特徴的な情報で、このワードに共通する人物に

僕のことを話してくれたりします。

 

ひとつの結論として、

人に僕のことを伝えてもらう確率を高めるためには、

僕の情報を少しでも多く知ってもらうということです。

 

僕の情報が多ければ、

その情報と共通する人物も多くなるので

必然的に僕のことを話してくれるようになります。

 

しかし、この情報がポジティブなモノであればいいのですが、

ネガティブなものだと、その情報も広まってしまいます。

むしろポジティブな情報よりもはやい速度で広まります。

 

なぜかというと、

人は人の不幸やダメな所を見たり聞いたり、話したりする

ことで自分は大丈夫だと安心するからです。

 

メディアがネガティブなニュースを多く流す理由は、

それだけ視聴率が獲れるからです。

視聴率が獲れるということは、それだけそういったニュースを見ている

人がいるということです。

 

ネガティブな人は、人のネガティブを知ることで安心感を得たいのです。

 

話を戻すと、

自分の事を知ってもらうことを目的とするなら、

良くない情報を相手に伝える方が早いということです。

 

例えば、

人に対する態度が横柄だったり、いつも不満や文句ばかりを言っていたり、

身だしなみが整ってなく、不衛生だったり、なにか事件をおこしたりなど、

 

しかし、僕はこういった形で自分の事を知られたいとは思いません。

 

できることなら、自分の良い情報が人に伝わる方が嬉しいです。

 

ではどうすれば、自分の良い情報が人に伝わるのでしょうか?

 

それは、返報性の法則を活用する事です。

 

人は、親切にされたり何かを貰ったりすると、

その人に何かお返しをしたいと思います。

 

日本人は特に、そういった気持ちの強い民族だと思います。

 

この法則にしたがい、人に喜んでもらえる何かを提供することで、

その人も、何かお返しをしたいというふうに思います。

 

そして人に話したくなる時は、特に有形の物よりも無形の物の方が効果的です。

有形の物は、同じように有形の物を相手に返すことができますが、

無形の物は、同じものを返すことができません。

 

無形の物とは何かというと、

「感動」「美味しい」「楽しい」「面白い」「驚き」「喜び」などの

感情が動いた体験のことです。

 

映画を観て感動した時、自分も同じように映画を作り、この映画を作ってくれた人に

同じような感動を与えたいとは思いません。

 

映画を観て感動した時、殆どの人は、

その映画の素晴らしさを違う誰かに話します。

 

無形の物の場合は、直接その人に貰ったものを返すのではなく

違う誰かに、自分の味わった感情を伝えてくれるのです。

 

これが、人から人に情報が伝わる方法です。

 

要するに、相手の感情を動かす様な体験を与えることで、

その人が、自分の事を違う誰かに伝えてくれるようになるのです。

 

普段から、人に無形の物を提供する意識を持つことで

自然と自分の存在が知らない誰かに広がっていくと僕は思います。