モチベーションを保つには?

 Blog始めて10日目。

 

人の意思とは、本当に弱いものだとつくづく思う。

 

何かをやろうと決めた時、モチベーションは高くやる気に満ち溢れているのだが、それを毎日続けていく中で強制力のあるものならいやいや続くかもしれないが、自分の判断でやるかやらないか決めれるものに関しては、どうしてもやらないという楽な方を選択してしまいそうになる。

人間は変化や現状との違いを嫌う生き物であるが故に、今までとは違う行動をとることに対し、不快感を感じたり、不安になったりして、元の場所や状態に戻ろうと無意識の思考が働くようになっています。

 

これを『ホメオスタシス(恒常性維持機)と呼び、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことです。

 

例えば、「暑くなったら、体が勝手に汗をかいて体温調整をする。」

これはホメオスタシスの働きの一つです

 

私たちの体は、ケガをすれば傷口を塞ぎ、菌やウイルスが体内に侵入したらそれを排除しようとしたり、走ったりして体の酸素が不足すれば呼吸を荒くして酸素を体内に取り入れようとします。

これら全てホメオスタシスの働きによるもので、この機能が無意識化で働いてくれているので私たちは生きていけます。

 

ホメオスタシは現状を維持しようとする働きをしていて、体だけでなく脳や心にも作用しています。

何か新しいことにチャレンジしたものの結局、三日坊主で終わってしまう経験は誰にでもあります。

ホメオスタシスは、私たち人間が生きていく上では必要な機能ですが、変化を起こす時には邪魔になります。

そんなホメオスタシスの機能を味方に付け、常に変化をし続ける自分になるには、一つの事を毎日繰り返し行う事、すなわち習慣をコントロールすることです。

習慣にしてしまえばホメオスタシスが、その状態を勝手に維持してくれます。

その状態になれば、やる気がある時は頑張って、そうでない時は何もしないといった モチベーションの高低によって自分の行動が左右されることがなくなります。

 

習慣をコントロールするためには、一つの習慣を意識しなくてもできるようになるまで続け、その後その習慣の質を高める工夫をし、習慣自体を育てていきます。言い換えるならば”極める”です。

例えば、毎日就寝前に30分間読書をする習慣ができており、読書をしないと安心して眠れない状態にまでホメオスタシスが働くようになったのならば、読書をすることだけではなく、いかに30分間の中で多くのページ数を読み進める事ができるかにフォーカスをあて、就寝前の30分間の生産性を上げることを考えます。

世の中には、速読という読書スタイルがあり短い時間で多くのインプットができる方法があります。それを取り入れることで、習慣の質が高まり同じ30分でも得れる価値が違ってきます。

 

他にもあいさつという習慣は誰しもが持っている習慣の一つだと思います。

一般的な朝のあいさつだと”おはようございます”だけだと思いますが、そのあいさつの質を高める意識をしてみると、”OOさん、おはようございます!今日も1日よろしくお願いします!!”といった様な、特定の個人に向け、その人を想ったあいさつを送れると思います。

僕たちは日々こうした小さな習慣の積み重ねで生活をしています。

自分が成長する事、変化する事とは、今までに自分がしたことのない大きなチャレンジをする事だけが成長、変化ではなく、今の自分の習慣と向き合いその習慣の質を高め続ける事が結果、大きな自己成長や成果へとつながっていくと思います。

 

今まで続けてきた習慣を大きく変えたり、その習慣を辞めた時、ホメオスタシスが働き変化を拒もうとしますが、習慣の質を少し高めるくらいだとホメオスタシスは機能せず、スムーズに変化することが可能です。

 

タバコの禁煙でも、1日20本吸っている人が0本にするのはとてもハードルが高く結果、禁煙できず終わってしまいそうですが、現状から1本減らし1日19本にするという習慣だったら大きなストレスなく続けることができます。

それを、徐々に減らしていけば数か月後には禁煙できています。

 

ポイントは少しずつ習慣の質を高める”です。頑張りや勇気を出さなくてもできる質の向上を意識することが重要です。

 

この思考が身に付くと、意識しなくても自分の習慣の質を高めようと脳が勝手に思考してくれます。これもホメオスタシスの働きの効果です。

 

成功者は、自身の習慣のコントロールに長けているのだと思います。

それと、変化させ続ける習慣と変化させない習慣の2種類を持っていて寝ている時以外はそのどちらかの習慣に集中し自身の成長や成果につなげていると思います。

 

モチベーションを保つためには、自身の習慣と向き合い、成長と成果のために変化が 必要な習慣の質を少しずつ高め、そのプロセスを通しホメオスタシスにその思考を定着させていきます。

そして、もう一つの変えない習慣を通して自分の今の状態を知り、自身の変化に気付く

バロメーターにしています。代表的な例でいうと、イチロー選手が毎日同じ味のカレーを食べ、その味の違いで身体の状態をチェックしていたそうです。

 

そして、モチベーションを保つための習慣を手に入れるために必要なことは、

ビジョン、目標を掲げる事です。

 

結局、なんのために成長したいのか?どんな成果を期待しているのか?といった目的が明確でないと適切な習慣を自身の日常に取り入れる事ができません。

 

モチベーションは、ビジョンや目標といった、志ありきで発生する感情であり、志の無いモチベーションは偽物であり、そのモチベーションはすぐに無くなります。

 

モチベーションを高め、保つことを目的とするのではなく、自分のビジョンを掴みそのビジョンを実現するための計画を考える事が最重要事項だと思います。

 

その計画を考えビジョンが実現している状態を創造できた時、自然とモチベーションが生まれ勝手に高まり維持できると思います。