スターバックスでの経験で学べた、これからの時代に必要な価値観。
毎日Blog、45日目更新。
今日は、スターバックス時代に得る事ができた経験を書き記したいと思います。
僕は、2007年7月から12年間スターバックスで勤務していました。
その当時からどこのお店はも大変忙しく、連日多くのお客様が来店されていました。
そんな中、仕事を一生懸命覚えながら働いてたので、1日の時間の流れがとても早く感じられ、今までに体感した事のない時間の経過速度で1日があっという間に過ぎていきました。
多忙な勤務で、日々疲労感を感じてはいたが、それよりも仕事での大きな充実感を得られていたので、毎日の出勤が苦ではなかったように思います。
それだけでなく周りの先輩方が、僕の出来るようになったことを褒めてくれたり、分からない事を親身になって教えてくれたりと、常に自分の成長を見てくれていて、大変な中でも頑張ろうという気持ちに毎回させてもらってました。
最初の1年は、常に新しい仕事を覚え実践し、身に付けていくそんなことの繰り返しであっという間に時間が過ぎていった。
ようやく一通りの役割が粗削りではあるができるようになった頃、次の店舗への異動が決まりました。
その店舗は、新店舗で、一からお店作りに携わる事ができました。
お店のルールや備品の配置、そしてどんなお店にしたいかなど考える事がいっぱいで、元々決められたことをするより、何か新しい事を作っていく方が好きだったので、それを考えてる時間は、とても有意義な時間でした。
そして、新しい店舗を開けるに際し、一番重要になるのが、その店舗で働いてくれる人達の教育でした。
それまで、人に何かを教えたり、育成するといったことに関してほぼ未経験に近い状態だったので、どう教えていいか毎日が手探りでした。でも、上手く教えられないなりにも教える事がとても楽しく思えていて、自分の教えた事ができるようになっていくのがとても嬉しく、人の成長に役に立っている感覚を得れている事が、仕事のモチベーションになっていました。
そして、段々とみんなの仕事のスキルが上達し、自分の教えれる事がなくなってきた頃、初めの壁にブチ当たりました。
それは、教えるから、育てるフェーズに変わる人たちへの接し方です。
教えるフェーズでは、ただ僕の持っている知識とスキルを伝えればよかったのですが、育てるのフェーズに入ると、より相手の事を理解しモチベーションを高めるコミットをしていかないと人は育ちません。
当時の僕は、人を育てるスキル0でした。
育てるフェーズに入っている人達に、僕の言う事を聞いて理解してもらおうとした時、素直に受け入れてくれる人と、そうでない人に分かれました。なぜ二手に分かれてしまいうのか、その時の僕は分かりませんでした。
結論からいうと、その違いは信頼関係の有無です。
教えるフェーズの時に信頼関係の構築ができている人は、育てるのフェーズでもスムーズにコミュニケーションが図れ、僕の伝える事やフィードバックを素直に聞き入れてくれます。
しかし、教えるフェーズでの信頼関係構築が不十分だと、育てるのフェーズに入った時、伝えてるはずなのに伝わっていない事や教える事に対して不満そうな態度をとったりと明らかに僕に心を開いていない様子が窺えました。
恐らくその心理は、出来るようになった自分を認めて欲しいというものだったように思います。
そして、後者の人に対し、僕はどうしたらよいのかと悩み始めました。
これが、僕の最初の壁になります。
そしてこの時の僕は、信頼関係の重要性に気付いていなかったので、見当違いな原因を考えてしまっていました。
もしかしたら自分は、嫌われているのではないのか。
もし嫌われているのなら、その嫌われる原因は何だったのだろうか。
自分はその人に何をしたのだろうか。
そして、その原因が分からないと、相手の性格や考え方に問題があると思うようになり自分の中で、理解を示さない相手が悪いと勝手に考え、その人との距離を置くようになりました。
その結果、関係はさらに悪化し、信頼関係構築にはつながりませんでした。
そんなネガティブな事ばかりを考えるようになり、段々と仕事へのモチベーションも下がり、憂鬱な気持ちを感じる事が増えるようになっていました。
そして僕は、仕事をする目的と自分の存在意義を見失い、いつ仕事を辞めようか、次はどんな仕事をしようかという事ばかりを考えていて、相手との関係の改善をするために自分をどう変革させればいいかを全く考えていませんでした。
その後、上司に相談し、少しの間店舗を異動させてもらいました。
その店舗の店長が、僕の悩みを解決してくれました。
その人との出会いが無ければ、たぶんその時スターバックスを辞めていたと思います。
その店長は、自分の考えや伝えたいことより、まずは相手の考えや気持ち、意志を尊重してくださる方でした。
僕は、自分の悩みや考え、今思っている事を話し、聞いてもらいました。
そして、僕に対し理解を示して下さり、僕を信頼し仕事を任せてくれました。
その時、自分の存在意義を感じる事ができたのと同時に、その店長にもっと認められたいし、店長の役に立ちたい、そんな気持ちが芽生えていました。
その時初めて、信頼関係とはこういうものかと実感し、理解することができました。
それから、その店長のスタイルを取り入れ、まずは自分が相手に心を開き、そして相手の話を聞く事、そして理解を示し、共感できるポイントを探す事。これに徹しました。
そして、相手を変えようとするのではなく、自分がどう変われば相手との関係性は深まるのかを意識的に考えるようになり、それから人との関係で深く悩む事は無くなりました。
この時の経験から、どんな仕事をする上でも、人との信頼関係はすべての基盤になるということを学ぶことができました。
そして、悩みとは、自分で勝手に生み出してしまっているものだと気付きました。
人はひとりでは生きていけないのは、心の中に認めてもらいたい、自分の存在を必要として欲しいという承認欲求を持っていて、それを満たしてもらう人が自分以外に必要だからです。
この承認欲求が満たされないと、自分の存在価値を感じられなかったり、何に対してもやる気が起きなかったり、人によっては、自分なんてこの世界に存在しなくてもいいとまで思ってしまう人もいます。
そして、人の承認欲求を満たしてくれるのが、信頼関係を結ぶことの出来ている人です。
自分の周りに信頼関係を結ぶことができている人が多ければ、それだけで人生は豊かになるとおもいます。
これからの時代は、信頼の数がその人の価値になります。
そして、信頼関係を結べるかどうかは、自分の在り方次第で決まります。
まずは、身近な人との関係を深めることから始めるのがいいと思ます。