自分が持っている欠点が、成長の機会点となる件。

 

「あなたの強みは何ですか?」

 

僕はこの質問自体に意味はないと思っています。

なぜなら、殆どの人が自分の強みを正しく認識していないからです。

 

そして強みという定義自体が曖昧で

何をもって強みというのかは、

人によって違ったりもします。

 

僕の思う強みの定義は、

社会や組織、人に対して良い影響を与えるものだと思っています。

 

社会や組織、そして人に対して良い影響を与えたいと思って

日頃から自分のできる事は何かを常に考えていなければ、

自分の強みに気付く事は難しいように思います。

 

そして、自分の強みに気付くためには、

毎日、自分と向き合う時間を作る必要があります。

 

1日の最後に、その日の自分の行動を振り返る。

その日、どんなことを経験し、その経験から何を学んだのかを記録する。

そして、その経験を通じて感じた事は何か、考えた事は何かを振り返る。

自分の内面を見つめる時間を毎日持つ事で、自分自身への理解度は高まると思います。

 

自分の認識している自分と他者が認識している自分には乖離がある

 

僕自身が認識している自分の姿と

他者が認識している自分は違っていました。

 

僕が働いてる姿や仕事に対する姿勢を他人が見た時、

「真面目」や「誠実」

といった印象を持ってもらえます。

 

しかし僕は、仕事を真面目にしようしているつもりはないし、

誠実な対応をしなければと考えながら

仕事をしていません。

むしろ、もっと真面目に頑張ろう!

何事にもおいても誠実に対応できる人間になろう!といった

気持ちの方が大きく、そんな人間になれている実感はありませんでした。

 

むしろ、「真面目」「誠実」という側面は、

自分には欠けていると思っていた要素だったので、

人からそう言われた時、とても意外でした。

 

なので、自分の認識している自分と他者が認識している自分には乖離があり

自分では欠点だと思っている要素でも

他者から見て、自分の良い側面として見えている事があるようです。

それだけ人は、自分のことを自分ではあまり理解できていないように思います。

 

 

特に自分の強みに関しては、理解できていないように思います。

 

人は自分の強みを発揮している状態の時は、無意識状態に近く

強みを発揮しているという自覚は薄いように思います。

 

なので、自分では気付きにくいのだと思います。

 

逆に、自分の弱みには気付きやすいように思います。

なぜかというと、弱みの部分は意識的にしないと上手くできないからです。

 

人前で話すのが苦手な人は、いざ人前で話すとなると

上手く話そうと意識したり、自分の話が聞き手にちゃんと届いているかを

確認するため相手の表情やしぐさを意識的に観察したりします。

 

そして人は、苦手なことをしている時、

ネガティブな情報をキャッチしやすくなり

そのせいで、苦手という思い込みが加速してしまいます。

 

例えば、人前で話すのが苦手な人は、

聞き手の表情が少しでも曇った時、

「変なことを言ってしまったかな」、「間違ったことを言ったかな」

とその人の表情の変化が気になり自分の話に集中できなくなります。

 

他にも、寝ている人や無表情の人、相槌がない人などいると

「自分の話の内容がつまらないのかな」などという思い込みを勝手にしてしまい

より一層、人前で話すという事に

苦手意識を持つようになってしまします。

 

こういった体験をすることで、

弱み(苦手)がさらに強化され

自分の弱みだと自覚しやすくなります。

 

自分の弱みの裏側には、自分の強みが隠れている。

実は、強みというのは弱みと表裏一体になっており、

弱みがあるという事は、その裏側には強みが隠れているという事である。

 

人前で話すのが苦手な人は、

話しをするのが苦手なわけではありません。

 

「多くの人の前で」というのがネックになっていると思います。

 

そしてもう一つの弱みと感じさせている要素は、

人の感情の変化に敏感という事です。

 

人の感情の変化に敏感な人は、多くの人前で話すとき、

聞き手の表情の変化を観察しながら話します。

 

そして、表情の変化と共に人の感情の動きを敏感に察します。

 

なので、聞き手のリアクションが大きかったり、相槌が頻繁にあったり

終始温かい表情だったりポジティブな反応だと安心して話すことができます。

 

しかし、それとは真逆で、リアクションが全くなく、相槌もなし、そして無表情だと

不安な気持ちが大きくなり、話すことができなくなってしまいます。

 

なので、人前で話すのが苦手な人とは、人の感情の動きに敏感な人であり

人の感情に自分の感情も動かされてしまうという事です。

そして、その人数が多い程、多くの感情の変化に自分の感情を動かされ、

そして自分の感情の変化に、

自分がついていけなくなりキャパオーバーになってしまうのです。

 

結果、自分のすべき話に集中できなくなり、

人前で話すことへの恐怖を自分で植え付けてしまいます。

 

人の感情に敏感な人の強みとは?

 

人の感情の動きに敏感な人は、

人の感情がどのような時に動くのかを感覚的に知っています。

 

こういった人は、人の感情に流されやすい反面、

人の感情を動かすことができる人です。

 

人の感情を動かすことの出来る人とは、

すなわち、人に感動を与える事ができる人だと言えます。

 

なぜ人に感動を与える事ができるかというと

人の感情の動きを感知できる人は、自分の感情の動きも感知できるからです。

 

そして、人に感動を与えるためには、

自分が感動する事です。

感動は人に伝染します。

 

感動とは、感情がプラスの方向に動く事です。

 

なので、自分の感情がプラスに動くことを、自分なりに表現すれば

人に感動を与える事ができます。

 

なので、人の感情に敏感な人は、

自分の感情のプラスの動きを感知することができるので、

それを感知できるモノやコトが、その人が人に感動を与えられることの出来る

要素だといい事です。

 

人前で話すのが苦手な人も、

自分が好きな話題やテーマだったらワクワクして話すことができるので

人前で話すのが苦手という思い込みは無くなります。

 

自分の感情がプラスに動くことに素直に従い行動することで

人に感動を与えることができるようになります。

 

なので、自分で自覚できている欠点や弱みがある人は

自分の強みを発見するチャンスだと思います。

 

まずは、強みを見つけようとするのではなく、

自分の弱みにフォーカスすることが成長の機会点になると僕は思います。