すべてのひとには、自分だけの物語が存在する。

毎日Blog20日目の朝。

 

ここ最近、毎朝太陽の顔を見ることができている。その度に僕の新しい人生が始まったような気持ちになる。

今日僕の新しい物語が始まる。

人の人生は、1日という短編小説が積み重なり、生を受けてから死んでいく、その日までの道のりが、その人の物語になる。

 

すべての人には、オリジナルの物語が存在し、全く同じ物語は存在しない。

 

今までの人類史上、自分と全く同じ人生を経験した人など絶対にいないし、これからも現れる事はない。もしかしたら、テクノロジーの進歩により、未来、違うだれかの人生をバーチャル体験できるようになるかもしれないが、生れて死を迎えるまで全く一致した人生経験は、できないと思う。

 

物語とは、体験した事だけでなく、感情の機微や感じ方、その体験を経て考え思った事、出会った人たちとの心のつながりなど、人の内面的な部分が色濃く表現されます。

その濃度が濃ければ濃い程、人生という物語は面白くなるし、後悔のない人生になると思います。

自分の人生を濃度の濃い物語にするためには、まずは読書をすることをおススメする。

 

濃度を濃くするためには、自分の感情の表現力、そして様々な体験を通じて考え思った

事を文章化する思考力が必要である。

感情の表現力が乏しかったり、体験を「楽しかった~」「辛かった~」などの浅い体験談で終わらせてしまうと、その体験を通じて、得れるものの密度は下がり、中身のない物語になってしまう。

なぜ、そのような、浅い表現になってしまうかというと、言葉の範囲が狭いのと思考力が浅いからだ。

言葉の範囲が狭いと、感情表現が乏しくなったり、体験した事柄を、端的に考える事しかできなく、その体験から得られる、本質的な部分に辿り着けないまま、浅い経験を積み重ねてしまうのである。

 

逆に言葉の範囲が広がると、感情の表現方法が豊かになり、体験した事柄について、考えや思いを深める事ができる。

例えば、「楽しかった~」を表現力豊かにしてみると、「今日のパーティー、こんなに心躍るような時間を過ごせたのはいつ振りだろうか。みんなが笑顔で居てくれてるから私も自然と笑顔が溢れて、溜まっていた心のマイナスが解放され、沢山の人の温もりが私の心を一杯に満たしてくれた。

日常のルーティンに忙殺され、この気持ちをどこかに置き忘れてたようだ。今日はそれを思い出せたし、この感情もう忘れたくない!

このウキウキした気持ちを感じている時が、一番自分らしく居られるし、自分らしくいることで、周りのみんなにも笑顔という無償のプレゼントを与えられているような気がした。今日は、忘れていた大切な気持と、みんなの温もりを感じれて本当に楽しかった!

楽しかったという記憶の背景には、色んな感情の動きがあり、それを言葉として記録することで、その時の感情が鮮明に蘇る。それらの記憶が積み重なることで、深みのある物語ができあがる。

その深みがその人の深みであり人を引き付ける魅力となる。人生の深みに影響し濃度の濃い物語ができあがるのである。

読書は、自分の言葉の数を増やしてくれる。

それだけでなく、感情表現の仕方を教えてくれたり、想像力をも磨いてもくれる最高の学習ツールである。

 

そして、読書を通じて得ることのできた、言葉、感情表現の仕方、想像力と自分の人生経験を掛け合わせることで、自分だけの濃度の濃い物語を作り上げることができる。

 

自分の物語を書くことのメリットは、まず自分の存在意義を認識することができる点です。自分の存在意義とは過去から現在にかけて、この世界に存在してきた証のようなもので、物語を書くことで自分の存在意義を再認識することができます。

 

自分の過去の経験を振り返り、その時感じたことや考えた事、学んだことを思い出し、その時の自分の経験が今の自分にどうつながっているのかを結び付ける。

人生は、点ではなく、その点と点が見えない線でつながっている。

物語を書くことで、その点と点の記憶が見える線となりつながる。その時、自分の役割や使命そして存在意義を認識することができると思う。

 

他のメリットは、自分の役割や使命そして存在意義が確認できたことで、新たな夢やビジョンが見えてくる。

過去の自分を振り返り、今の自分を認識し、そして、未来の自分を創造する。

過去の自分が、今の自分を作っているという認識ができたのなら、今の自分が、未来の自分を作るということが理解できるのではないだろうか。

そして、その理解度が深まれば深まるほどに、今の自分の経験や考え方、感じた気持ちをもっと大切にしようと思うのではないでしょうか?

今の自分が、もしネガティブな思考をし将来に対して悲観的な思考や発言、そして消極的行動をとり続けていて、果たして10年後の自分が、その真逆のポジティブな人間になれる想像ができますか?僕にはできません。

 

自分の物語を書くことで、過去の自分を客観的に観察し、分析することができれば、 自分の良さや欠点、成長の機会点などを見つけることができる。

その分析結果を活かし、未来の自分を創造する。

自分の物語を書くことで、過去、現在、未来の点になっている自分を線でつなげる事ができる。

そして、その物語に書かれた未来の姿が、自分のなりたい姿であり目指す場所である。

 

人生の目的地と手段が決まれば、人生はさらに楽しくなり密度の濃い物語になるに違いありません。

 

すべての人が、自分だけの物語を本にしたくなる。そんな日がくることを願ってます。