過去の経験は、捉え方を変える事で無形資産という自分の価値になる。
毎日Blog、43記事目の更新。
12年間お仕事をさせて頂いたスターバックスでは、多くの店舗ビジネスと人材育成、 それに関わる人間関係の複雑さを経験し、その経験から信頼関係構築の重要性や自己成長意識とモチベーションコントロールの必要性を感じてきた。
そして、多くの人と向き合う時間を過ごした事で、沢山の気付きと学びを得る事ができ、それが僕の大きな無形資産となっている。
その中で一番価値あるものは、自分の個性とは何かを知り、それの活かし方を発見することが出来た事です。
入社したての頃は、まだ20代前半で自分自身の事を何も分かっておらず、自分には何が向いているのか、どんな個性があるのか、そして、何をしたいのか、全く見当もついていませんでした。
ただこの時の僕が、分かっていた事は、前職の経験から機械と向き合い、人と会話すること無く黙々と業務のみをする仕事は、自分に合っていないという事だけはハッキリと分かっていました。
それ以外は、自分の事を全く理解していなかったので、入社して最初の7年間は人間関係に非常に悩み、苦労しました。
その当時の僕は、周りから承認(必要、信頼、尊敬)してもらう事や評価される事など、自分の出世の事だけしか考えていないような思考や言動をしていました。
なので、人の気持ちより自分の気持ちが優先だったり、相手の立場より自分の立場を気にしたりと本当に自分本位な人間だったように思います。
今なら分かるのですが、その考え方、その気持ちの持ちようで、相手と接しても上手く信頼関係は構築できません。
当時の僕は、それに全く気付いていませんでしたし、それを教えてくれている人達の声に耳を傾ける事をしていませんでした。
僕の考え方や価値観とマッチする人となら、自然と信頼関係構築が成り立つのですが、考え方、価値観の不一致が生じる人とは、何度も衝突する場面がありました。
その度に、自分は間違っていない。
間違っているのは相手だと、自分で自分の考え方や自分のとった行動を正当化し、問題の責任は相手にあると考え、自分が変わる事からは目を背けてきてました。
なぜ、そのような思考になっていたかというと、単純に自分に自信が無かったのだと思います。
それと、問題の責任が、自分にあるという事を認めてしまうと、自分の存在価値が下がり、周りから承認や評価をしてもらえないと無意識で思い込んでしまっていたからです。
その思い込みは、無意識のもので、ずっと前から自分の価値や評価は周りの人や上司が決めるものだと認識していたのだと思います。
その思い込みが、自分の可能性に蓋をし、自分から自信を奪っていました。
そして、自分に自信が無いと、自分の自信を保つ事を優先に考えるので、他者の立場や気持ちまで考える余裕はないのだと思います。
自分に自信が無いから、それ以上自信が無くなりそうな問題からは目を背け、そして、自分の自信を保つ事に関しては、他者からの承認や評価に依存してしまう。
なので、僕を承認してくれる人、評価してくれる人は自分の味方で、承認してくれない人は自分の敵といったように、人に対して、優劣の区別を付けてしまっていました。
そんな自分に気付き、その気持ちを改める事に努めようと思いました。
そして今の僕が、大切に心掛けしている事は、人から承認してもらえる自分になる事ではなく、どんな人でも承認できる人間になる事です。
相手の存在を認め、価値を見出し、そしてその人の成長に貢献する。
これが、僕の役割のひとつであると今は考えてます。
過去の経験から自分の欠点に気付き、その欠点を改善するプロセスが自分の経験値となり、その経験値と知識が自分の価値となります。
スターバックスでの12年間で僕は、自信の持てない原因は自分の思考と心の在り方にあるという事を学び、その原因の根本は”他者との比較”や、過去の経験が作り上げた”自分はできない、自分には価値が無い”という思い込みにありました。
全ての人は、役割と使命をもって生まれてきています。
それに気付き、それの為に自分の人生を生きる事が本当の幸せだと思います。
僕にそれを気付かせてくれた人たちと環境に心から感謝してます。
そして、その恩をこれから少しづつ返していきたいと思ってます。